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番組ネット配信、民放5社が共同サイト発足へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060309-00000201-yom-bus_all

民放キー局数社が連動してネット配信ビジネスを模索する動きは2000年頃から検討されはじめ、日本テレビはビーバット、TBSらは「トレソーラ」をそれぞれ企画会社として興しました。しかしながら、いずれにしてもそれをビジネスとして昇化させることはできず、試みは失敗したといってもいいでしょう。

今回、またまた在京民放キー局5社が、インターネットでの映像コンテンツ(番組内容)の流通を促進するため、専用サイトの発足に合意したと報道しました。これが今までの「ビーバッド」や「トレソーラ」と大きく違うのは、広告会社4社が出資者として入り、共同で設立するというところです。

サイトを運営する新会社への参画を決めた広告会社は、電通、博報堂DYホールディングス、アサツーディ・ケイ、東急エージェンシーの4社。4月をめどに本格的に事業を始める予定。その狙いは、映像配信で先行する通信・ネット事業者に対抗し、主要なテレビ局と広告会社がタッグを組んで、番組配信の普及を目指すところにあります。

要はコンテンツの囲い込みを計っていくということなんでしょうが、この試みって番組コンテンツの既得権益を死守したい放送局側の企みと、そのコンテンツに広告枠を設け、そのハンドリングをして優位にたちたい、広告会社との双方の利害が一致した結果でしょうな。

でもこの事業モデルって「GyaO」のモデルそのもののような気がするんですけどね。

映像配信では、すでに「GyaO」のようなネット事業者が先行している中、どれだけの挽回が出来るのか疑問です。ぶっちゃけ従来のテレビ屋、広告屋の発想で事業を進めていたのでは、待っているのは滅びの運命です。そこにいつどのタイミングで気が付くか、それによって、これがどう発展するかが見えてくるのではないかと思います。

ブロードバンド放送としては日本最大規模と言われる「Gyao」のような事業者にコンテンツを供給するわけでなく、あくまでも自社配信に拘った放送局は、すでにプライドが仕事を邪魔しているように思えてなりません。それがマイナスに働かないことを祈ります。

新会社による共同サイトは、各放送局の映像コンテンツのポータルサイト。
配信される番組の内容、配信日時などが一目で分かり、視聴者が見たい番組をクリックすれば、各局が提供する映像を見られる仕組みです。各局がバラバラに行っている番組のネット配信サービスをこの共同サイトに統合すれば、ユーザーは簡単に検索・視聴できるようになります。

動画配信の収入元については広告ビジネスなわけですから。ビジネスモデルは「GyaO」の焼き直し感が強く出ているような気がします。放送局と広告代理店とのタッグは面白いそうですが、枠組みが既存の「GyaO」と変わらない時点で見通しが非常に甘いような気がします。

特に放送局や大手と呼ばれる広告代理店の人こそ、ITリテラシーが低く、「SNSって何だ?」とか平気で口走ってしまう愚かさを持っている方がいます(全部とは申しません。あくまでも一部です)。
そういう方では新しい「打出の小槌」は作れないでしょう。
放送局と広告会社と組むのであれば、カビの生えたような大手代理店ではなく、サイバーコミュニケーションズやサイバーエージェントなどネット分野においてノウハウのあるところと組むべきだったのです。それでこそ相乗効果が現れるはずなのです。

すでに提携先の時点でこのサービスに暗雲が立ち込めたような感じを受けました。


2006-03-09 04:05  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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